チャールズ・ディケンズのハリポタ現象

ハリポタ最終巻で騒いでいる私たちのメールを読んで、アメリカの夫のおじさんがおもしろいことを教えてくれた。

今の私たちや、世界中のティーンエイジャーのように、19世紀にもこういった現象があったらしい。次が読みたい〜とジリジリする気持ち、これは別に新しいことではなかった。

『クリスマス・キャロル』などで知られるイギリス人作家のチャールズ・ディケンズは、今のJ.K.ローリングと同じように、ファンの熱烈支持を受けたという。スコットおじさんがいうには、時代はちょうど印刷技術の進歩によって、大量の本が印刷できるようになった頃。そして、その頃アメリカではイギリスのものすべてに対する興味、渇望のようなものがあったらしい。当時の本の出版形態は、週や月ごとに、何章かずつリリースするという、シリーズ小説。イギリスから船が着くたびに、ディケンズの小説続きを読みたくて人々は埠頭に集まって来たそうだ。中には、読むのを待ちきれなくて、イギリスから乗ってきた船客に、「リトル・ネルは死んでないよね??」と登場人物の生死を確認する人もいたらしいから、今のハリポタ現象とまさにパラレルだね。

ただ、ディケンズがローリングと違うところは、ディケンズはあまり先の話まで決めて書いていなくて、時には読者の反応を見て話のエンディングを決めたりしていたところ。これは、ハリウッドで映画を最終的に編集する前にフォーカス・グループ(ターゲット客層のパイロット)に見せてその反応次第でエンディングを決めるのと似ている。日本のテレビドラマでも反応次第で内容が変わったりするらしいものね。

おじさんが言うには、ディケンズの小説でエンディングが変わったものは、最終的に1冊の本になったときに2つのエンディングが収められているそうだ。今の映画のディレクターズ・カットDVDで、本編で見られない映像が見られるのと同じように…。

考えてみれば、19世紀の娯楽と言えば、観劇、音楽コンサート、そして読書くらいのもの。そのうち、庶民でも手が届いたものは本だったのじゃないか。そう考えると、読者がどれだけ話の続きを待ち望んでいたか、それは現代のハリポタ現象以上のものがあるんじゃないかな。ディケンズは子供向けではなかっただろうけれども。

そしてもちろん、当時の娯楽として重要な位置を占めていたのが、パブでビール飲みながらのよもやま話、だと思う。去年、イギリスでストーンヘンジのバスツアーに行ったとき、ガイドさんはこう話してくれた。イギリスはたいていの町なら、必ず一軒は、「ディケンズはうちの常連だったんだ」と自慢するパブがある、と。彼はそうとうな飲み助だったらしい。酔っぱらって隣の客に、うっかり主人公の運命をバラしちゃった…なんてことはなかったんだろうか。

くやじい〜〜〜

ユーロ!

去年パリに来てからこいつにず〜〜〜っと、振り回されている。ほとんど右肩上がりで来て、168円台でここのところ張り付いていたから、今週始めに167円台に来たとき、行け! と思って残りの滞在費を円からユーロにした。月末の支払いに間に合うように、とちょっと焦っていたのもあるけど、1ヶ月くらい前も167円台に落ちたときは、すぐに168円台に戻ってしまっていた記憶があったからだ。

なのに、今回に限って… ユーロは今までの勢いを巻き戻すかのように下がりつづけ、たった数日で161円台にまで! なめとんのか! いくら損したか考えるのはよそう。

そりゃ、うちじゃチャート・アナリストもいないし、チャート自体も手に入らないし、ちゃんとした値動きを見れる端末もないんだけどさ。ニュースだって一日中見てるわけじゃない。今、試しにヤフー・ファイナンスのチャートを見たら、26週線が定規でひいたようにきれいに一直線。ちょうど今の162円あたりというのは、6月にちょっとだけ下がったときのレベルだ。5月にもこの下値で跳ね返しているから、今回もここがメドだろうか? でももう162円切ってるんだよね…。もう一段下を見ると、3月の151円台があるけど、これはさらに10円以上も幅があるから、今、一気に下がるのはちと無理があるのではないか。

それにしたって去年、来たときは137円台。こないだまで169円台も一瞬あって、今161円台。あうううー。為替は悩ましい。とくにユーロは悩ましい。

Hoegaarden crisis?

2〜3ヶ月ほど前からちらりと聞いてはいたのだが、ベルギーの有名な白ビール、ヒューガルデンの樽生が世界的に品薄、レフブラウンも品薄とか。東京でよく行っていたビアバー「ファボリ」からのお知らせメールによれば、在庫が切れたので販売中止とのこと。暑い夏の今が一番おいしいのに〜!

こちらパリではまだ見かけますが、これは回復したってことなのか、それともまだこれから先、なくなっていくのか…。先週そういえばビアカフェに行った時、ヒューガルデンにしようと思って行ったのに、うっかり「今月のビール」ってやつ(北フランスのビール)を飲んじゃった。そういや別の日に行ったビアバーはもともとブランシュ・ド・ブルージュ(ブルージュの白ビール)しかおいてなかったからそれを飲んだんだった。こうなったら今のうちにヒューガルデンを飲んでおかなければ。イギリスでも品薄でパブで飲めなかった…なんて書いてるブロガーもいたから、フランスだって同じかもしれない。

製造元のインベブ社が2005年にヒューガルデン村の醸造所を閉鎖することを決めて、もっと大規模な工場で生産することになったのはいいけれど、そこで作るビールは飲めたものじゃないってことで出荷基準に満たないというのが直接の原因らしい。(5月のニュース)瓶ビールも品薄だったらしいが、現在では回復に向かっているとか。樽生のほうがダメージが大きいようだ。でも生産量が回復しても、あのヒューガルデン村の味に戻るのか、それは疑わしい…。

インベブ社は世界最大ともいわれるビール会社で、小さい銘柄をどんどん強気に買収していくのであまりイメージが良くない。ヒューガルデンが買収されたときも、醸造所の閉鎖が決まったときもかなりのプロテストがあった。それをお金にものを言わせてここまできた。今だって、こんだけ世界中で迷惑かけているのに、サイトにお詫びの言葉もないのよ! まったく…。

六本木などにある「ベル・オーブ」系列では、ヒューガルデン生みの親セリスさんが作ったセリス・ホワイトという白ビールが飲めるんだけれど、こちらもヒューガルデン品薄のおかげで急に需要が増え、品薄になってきているらしい。

おいしい白ビールのない夏なんて夏じゃない…! と言いつつ、今は今度行くチェコのビールに思いを馳せているところなのだが。許せ、ヒューガルデン。

HP7 完結

ハリー・ポッターシリーズがついに終わってしまった! 満足、でも寂しいような気持ち。もう次はないんだ〜。

金曜深夜(土曜の朝)買って帰るバスのなかで読み始め、結局約3日間、頭を付き合わせて2人で同時に読み続け、今日の夕方、ハリーの冒険は完結した。見開き2ページごとに「読み終わった? めくるよ! 早く!」「ちょっと待って、これはどういうこと?」「うわぁー!」「え〜!?」「なるほど…」などと言い合いながら本を読むという経験は後にも先にもこれ一度きりとなるのではないだろうか。

J.K.ローリングのすごいところは、細部までこだわって、いろんなところにすこしずつヒントを隠してきていること。だから今までの6冊の本に出てきた小さなディテールを思い出す必要がある。でも今までの本は手元にないから、これってなんだったっけ、っていうときは、ハリポタのファンサイトで調べながら読み進んでいた。ファンサイトなら、スポイラー(ネタバレ)に気を使っているからいいのだけど、一度だけ、私がうっかり昨夜Wikipediaで調べてしまった事柄があった。ここはネタバレ警告もない上に、情報が早い(あまり信用はできないが)。まだ読んでいないところの情報をつい読んでしまって「うわっ、これネタバレ!」…ものすごい落ち込んだ。ネタバレはエンディングに関してではなかったので、すべて台無しではなかったけど、やっぱりショックだったな〜。

私が第1巻を読み始めたのは、2003年の始めだったと思う。アメリカでペーパーバックが安くなっていて、それを夫(当時はまだ結婚してないけど)が買ってきてくれた。彼もそれで読んで、その後ルームメイトのおかげでハマっていく。私は1巻を読みかけのまま放ったらかしていて、読み終えたのが1年以上後のこと。その後2005年の夏に2巻を読み終えたのがちょうどオーストラリア旅行中だったので現地で3巻を買い、その後6巻が発売になるときに夫が読むというので、私もそこまで追いついた。それからは今年の7巻発売まで、結末はどうなるか、まだ解かれていない謎は何か、など話をしていたので、7巻を読むまでの盛り上がり度は今までとは比べ物にならない。こんな楽しい経験はそうめったにない。ハリポタ万歳!

まだ読んだことない人、また1巻だけで続きを読んでいない人は、まずは2巻まで読んでほしい。2巻はシリーズ上とても重要な1冊だし、これを読むと次々と続きが読みたくなるはず。

そして本が終わってしまっても、まだ映画の続きがあるからしばらくはお楽しみが続く。こないだ見たHP5をまたIMAXで見に行こうかという話をしているところ。

ハリポタ7巻!

パリでは7月21日午前1時01分に解禁! いやあ本屋は大変なことになっていた…。この日は夜8時から衣装コンテストやらエンディングの予想コンテストやら、いろいろイベントがあったので私たちが着いた10時半には店内子供から大人までたくさんの人!! 私は昼間に来店してすでに本の代金は払ってあったので、あとは本をもらうだけとなっていた。

waiting.jpg11時過ぎからみんなそわそわしてなんとなく列を作り始めた。イベントがあったためか、列はギリギリまでなかったようだ。でも店側がここに並んでください、というのではなく、なんとなくレジの周りに人が集まり始めたな…って感じだったので、ごった返して収集がつかなくなり、結局は1時間ほどかけて少しずつ外に出て外の歩道に列を作った。そこでさらに待つこと1時間弱。グリフィンドールのマントを着た若いマジシャンは列の人に「ウィンガーディアム・ラヴィオーサ!」と言わせて小さなテーブルを空に浮かせるトリック一つでもう何時間も楽しませている。左は店のすぐ外にできていた列。私たちは比較的列の始めの方だった。

pottercraze.jpg私たちの並んでいたすぐ前に10歳くらいの男の子とそのお母さんがいて(たぶんアメリカ人)待ってる間、話したりして時間を潰す。やっと1時を回ると自発的にみんなでカウントダウンをしたりして盛り上がる。でも時間を過ぎても店内に待つ人からだったので、結局本をもらえたのは1時半くらいだったかな…。にやにやしながら本を持って本屋を出ると、外にはまだまだ行列! 写真は1時半過ぎ、だけどまだまだ大騒ぎ、の図。

さ、こんなことしてないで、読まないと!!

星降る夜

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満天の星! …のような花火が空に舞う

1週間前だけれど、le 14 juilletの花火。去年はモーツァルト生誕250年記念がテーマだったが、今年のテーマはシネマ。毎年夏のこの時期にあるパリ・シネマというイベントの最後の日を飾るイベントと、フランスの一番のお祭り、バスチーユ陥落の日を記念した革命記念日(日本では巴里祭なんて呼んだりもする)の両方を祝う盛大な花火だ。

この2日前まではとっても寒〜い日が続いていたパリ。この週末だけはピーカン晴れで気温も一気に30℃越え。みんな待ち望んでいた夏の到来にウキウキ、お祭り気分にはぴったり。

場所はいつもと同じ、シャン・ド・マルス公園、今年はサルコジも見てるという大ロックコンサートがあったのだが(ミッシェル・ポルナレフという往年のポップ・スターみたいなおじさんが大トリ)、ものすごい人なのと、音楽がとくに好きな感じではなかったので、そうそうに座れる芝生に落ち着く。日没まで2時間ちょっとあったかなあ。ワインでも用意しておくんだった…と後になって思ったが、暇つぶしを何も持って来ていなかったのでひたすらハリポタ7巻の予想を夫と2人で語り合って過ごす。

花火は毎年この公園から見るのが一番なのだが、今年はエッフェル塔の向こう側のさらにセーヌ側の反対側、トロカデロの手前で打ち上げだったため、エッフェル塔すぐそばにいた私たちは花火が上がり始めてすぐに川の近くまで移動。エッフェル塔を背中に花火を見る格好となった。

フランスでは音楽と共に花火が上がる。今年は映画のテーマ音楽に合わせた花火が目の前に次々と上がった。個人的に好きだったのは、満天の星を思わせるような、小さな光が一瞬にして空を埋め尽くすこの花火。音楽はどれに合わせてだったか忘れちゃったけど…。

有名なところでは、アメリ、スター・ウォーズ、ハリー・ポッター、ジェームス・ボンド(007)のテーマなどが使われ、それぞれその雰囲気に合わせた花火だった。たとえばアメリではくるくると渦巻きが出てくる気まぐれな感じの花火だったり、スター・ウォーズでは土星の輪っかを思わせるような2重の花火(デス・スターのつもり?)、ハリー・ポッターでは全体が緑色の珍しい花火など。

toureiffel.jpg花火が終わり、定番のキラキラ光るエッフェル塔。この後メトロに乗ろうとしたのだけど、混んでて乗客制限をしていたので、延々とモンパルナスまで歩き、バスで帰った。去年はすんなりメトロで帰れたんだけどなあ。あー疲れた!

この時期にパリに来るなんてことは滅多にないだろうから、ここの花火も今年でしばらくは見納め。ちょっとセンチメンタルな帰り道だった。

Backpacker 再び

8月は旅に出る。7年ぶりのバックパッカー旅。今回は1人じゃなくて、夫と2人旅、期間は短めの1週間半。バックパックはやつに担がせよう(笑)。というのもバックパックが私が昔買ったやつしかないのだ。

行き先は前から狙っていた東欧。7年前にも行きたかったところ。当時はブルガリアとハンガリーに興味があったのだが、今回行くことに決めたのは、チェコ、クロアチア、スロバキア。メインはチェコでのビール三昧(ウルケルとブドヴァー飲みたい)と『アドリア海の真珠』と呼ばれる世界遺産の街、ドゥブロヴニク。スロバキアは格安航空のルートの関係で経由することになったので、少しだけ見ることにした。

どこもユーロ未導入の地、スラブ系言語の国も初めて。3つの国ともちょっとずつ似ているが違う言語。発音記号も見たことないものがあって難しそうだぞ。

アドリア海というとまず思い浮かぶのが「紅の豚」だ。あれはイタリア側だったけど。イタリアも行かなきゃと思いつつ。チェコというと、モルダウのスメタナや、「新世界より」のドヴォルジャークなど音楽のイメージもある。モルダウって私はけっこう好きな曲。学校で合唱した記憶もあるし、日本じゃ有名だけど、夫は知らないらしい。アメリカって学校で音楽あまりやらないしな…。

航空チケットは格安があるんだが、ホテルやホステルが案外高くてちょっと驚き。西ヨーロッパのスタンダード価格と変わらないじゃないか! まだフランスの田舎のほうがホテル安いぞ。B&Bのような個人経営のところを探しているところ。

しかしまずは引越し準備などやらなきゃいけないことが山積み。これさえ終われば!

HP5 the film!

ハリポタムービー5作目、不死鳥の騎士団。フランス公開2日目の今日のマチネ初回に行ってきた。本当は昨日行きたかったがアルバイトがあったのと、夜はダンスレッスンがあったので今日に持ち越し。夫も私もハリポタ・ファンなのだ。

umbridge.jpg実は映画公開を前に先月フランスでは「ハリー・ポッター・トレイン」なるイベントがあった。日本でもたぶん「ハリー・ポッターの世界展」として企画されるものだと思うが、映画で使用したセットや衣装の一部の展示である。日本だったらデパートの催事場になりそうだが、フランスでは、電車の車両2つを利用しての展示だった。なるほどこれなら全国移動できて設置も片付けの面倒も少なくて済む。パリの北駅のプラットフォームで順番待ちに1時間。無料イベントなので人も多かった。あえて言わせてもらえば、電車ってことで、ホグワーツ・エキスプレスを期待して行ったら、普通のフランス国鉄SNCFの電車だったのでがっかり…。写真は5作目のメイン・キャラ、ドロレス・アンブリッジの衣装。ほかにもハリーの衣装やスネイプ先生の衣装など。夫のブログにも写真あり。

さて、映画だが、シリーズ7冊の本の中では一番分厚いのがこの5作目なんだけれど、映画としては、5作中で最も短い。そこからもわかるように、たくさんのエピソードが省かれ、あれよあれよと場面は進み、あっと言う間にエンディング。プロット変更も多少あり、作中の出来事、さらにはシリーズの他の映画との辻褄合わせの努力が見えるが、本に比べて圧倒的に薄い。でも映画の楽しみはメイン3人の成長ぶり。(この先とくに映画ストーリーのネタバレはなし)

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な〜つよ来い、は〜やく来い♪

寒い!
今日も冷たい雨が降り、まったく梅雨時の日本のようなパリ。気温は16℃!

夏はいったいいつ訪れるのか。去年の今頃は体温よりも気温のほうが高い日が続いていたはずなのに…。これが大陸の天気、と片付けるべきなのか、環境破壊が引き起こす異常気象なのか? 

夏は暑くないと、冷麺もそうめんもスイカもおいしくない。カレーを作ってもいまいち汗が出ないし、なんてったって一年で一番ビールがおいしい時期なのにこれじゃ気分が出ないのよ!

そこで夏を待つことにした。…というわけではないが、日本帰国が延びた。1ヶ月。

夫は今2人の教授と働いていて、今のポスドク契約はそのうちの1人と交わしている。これが今月(今週)で切れる。そちらの教授との論文はなんとか形になりそうだということだったのだが、もう1人の教授が、「うちも書いてくれ…」ということになり、9月だけだけど、短期契約することに。あれ、8月は? って思っていたら、給料は出ないが、2週間コルシカに来ないか? ということになった。夫にとっては半分仕事、私はいつものように便乗ヴァカンス。とはいえ、給料ゼロ、私の交通費滞在費は出ないから、なんかちょっとアレ? って気分がしないでもないのだが…。

そういうわけだから、夏の終わりに再会ね、と言っていた日本の皆さん、秋の始めにお会いしましょう。

ポルトその2 アズレージョに魅せられる

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ポルトの大聖堂の回廊は一面のアズレージョ(手描きの絵タイル)が圧巻。

ポルトの街を歩き始めてすぐに気づくのが、手描きで絵付けされた、カラフルな絵タイルの数々。普通のお家の壁から、お店の壁から、教会の内装まで、ポップながらも、どことなくなつかしい雰囲気を醸し出している。

porto-saobento.jpgポルトガル語でアズレージョと言うこの絵タイル、azulejoと書くのだが、azulが青という意味なので、白地に青で描かれたものが定番なのだろう。教会などはみんなこれだった。たとえばトップの写真、「セ」と呼ばれる大聖堂の回廊も一面このアズレージョの装飾だった。ポルトの街の真ん中にある、鉄道の駅、サン・ベント駅構内のアズレージョもすばらしいので一見の価値あり。左の写真(クリックで拡大)では見づらいけれど、壮大なスケール。

porto-capela-almas.jpgポルト市内を走るまだ新しいメトロ、そのBolhão駅を降りてエレベータを上がると、まずこのアルマス礼拝堂が目に飛び込んでくる。ショッピング街となっているサンタ・カタリーナ通りにあるのだが、周りとは雰囲気があまりにも違うのに驚く。18世紀初期に建てられた礼拝堂に、20世紀に入ってから外装のタイルが貼られたというから、最近のことではあるのだが、世界遺産指定の地区の中だけでなく、ポルトにはこのような教会がいたるところにある。

ポルトガルは国民のほとんどがカトリック信者なのだそうで、信心深い人が多い。町中にあるこの礼拝堂も一歩中に入ると、しんと静まり返り人々がお祈りをしている。カトリック教会で奇跡と言われる出来事はいろいろとあるけれど、1916年にポルトガルの小さな町、ファティマで起きたファティマの聖母というのもそれにあたるらしい。今でも週末となれば家族でお参りに出かけるポルトガル人は多いとか。

porto-house.jpg教会のタイルが宗教画などの大きなモチーフを扱うのに対して、一般的に家などの建物に使われるタイルは、同じ模様のタイルをいくつも並べたものが多い。似ている柄、色はあってもなかなか同じものはないのが楽しい。青、黄色が多いけれど、緑、茶、ピンク、ワインレッドなどなど、バラエティ豊か。一日中歩きまわって見ていても、飽きない。ただ、ポルトは坂が多いので、歩きまわるとバテるが…。

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ポルトガルのポルトでポルトを飲む

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ポルト歴史地区、ドウロ川にかかるルイス1世橋とリベーロ船。


先週、夫の学会にくっついてポルトガルの北部にある、ポルトという街へ行ってきた。世界遺産に指定されている歴史地区が美しい、港町。ポルトガル語でポルトとは港の意味。わかりやすい。

そして何と言っても、甘くて美味しいポートワインで有名な街。ポルトで作るワインだからポートワイン。その昔イギリスに輸出されて有名になり、それだから英語読みの「ポートワイン」という名が定着した。そしてイギリスからポルトに来てポートワイン作りを始めた人が多かったので、老舗ポートワインメーカーの名前は、英語が多い。

porto-caves.jpgポルトはドウロ川が大西洋に流れ込む河口付近にあって、川の向こうにあるヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアという地区はポートワインのセラーがずらりと並ぶ(左の写真、クリックで拡大)。セラーの近くを歩くだけで、漂う甘いポートワインの香りにうっとりしちゃう。そして多くのセラーは見学&試飲をさせてくれて、有料のところもあるけれど、無料のところのほうが多い。いい街だ…!

でも実は私はもともと甘いアルコールが好きではないのでポートはあまり飲んだことはなかった。日本ではアペリティフの文化がないのでなかなかポートのような甘いワインは飲まれないし。でもフランスでは意外にみんなポート好き。食前(アペリティフ)が多いかな。食後はもっと強いお酒が多い。今回、セラーに行っていろいろ試したおかげで私もにわかポートファンに。ポートについてはワイン講座で以前少し勉強したけど、この実践(セラー4つ訪問)をふまえ、かなりくわしくなったぞ!

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