ポルトその3 ポルトガル料理って?
ミルフィーユ・ポルトガル版。高さ10センチはある。
すっかり時がたってしまった…が忘れてなかったよ。ポルトの旅の食の記録。食事を見るとその国がよくわかる気になるのは私だけ? 食べる、という行為は人間誰でも一緒。同じ食べ物を食べるだけで一気に親近感が増すし、以外な共通点が見つかったり、また未知の味覚を刺激されたりと、食の発見は大きい。
ポルトガルというと、ポートワインは有名だけど、料理はあまり聞いたことがない。これという代表的料理も知らない。でも魚は食べるらしい、くらいの知識しかなかった。で、行ってみたらメニューはそんなに種類豊富ではない。特徴と言えば、干しダラ(バカリャウ)をよく食べること。揚げ物が多い。魚、シーフードが豊富だが、それはワイルドにグリルしただけのものが多い。そしてパンも食べるけどご飯(リゾット風)も食べる。豆料理も多い。
夫のお気に入りはこのご飯。イタリアンのリゾットよりもスープご飯っぽい感じで、レストランでよく見かけたのはArroz de mariscos という、貝がメインのシーフードご飯。ムール貝、海老、ホタテ、などが入っていて、赤い豆も入っているのでお赤飯スープ仕立てっぽい見た目。ちょっとしょっぱいけど、貝のダシがよく出て美味。滞在中、3〜4回は食べたな。これはうちでも作れるかも? 今後の課題としましょう。写真手前のコロッケ風のものは干しダラを使ったもの。
私が好きだったのは、シンプルに焼き魚! 味付けは塩だけ、ただ焼いてあるだけ。これにやはり豆入りのリゾットや付け合わせのグリル野菜などがついて、焼き魚定食風のランチ、安くて美味い! 日本ではもはや高級魚化しているイワシは大小さまざまな大きさがあり、ボリュームたっぷり。大きなものは油ものっていていい感じ。市場で買ったらどれだけ安いんだろ。レストランで大きいもので一匹1ユーロくらい(で、一人前はなんと5匹も!)。
小さいのだと、フライになってて山盛りで3ユーロくらい。感動です。そして夕方アペリティフ時に行くと、この小イワシフライをつまみに一杯、ってことも可能、これまたこたえられまへん。写真はランチ。これ全部、ビールも込みで4.5ユーロなり。
イワシのほかに感動したのは白身のお魚、robalinho(ロバリーニョ)。ほかの魚よりはちょびっとお値段高め(それでもこの写真のものは6.5ユーロ)だけれど、試す価値あり。身がしっとりしていて、お上品なお味。久しぶりにおいしいお魚を食べた。日本人としては、これにちょっぴりの大根おろしとお醤油があったらパーフェクトだけれど…。ポルトガルに旅行の際は携帯醤油を忘れずに。国民食のバカリャウは塩蔵の干しダラ。ポルトガルでは365通りの調理法があると言われ、ホントにありとあらゆる方法で食べているみたい。戻して使うところは共通だけれど、それをトマトと煮込んだり、野菜と混ぜたり、コロッケ風にしたり、揚げ餃子風にしたり…。食べ慣れない私たちにはちょっとパサパサして、味もそんなにないので、美味しい!って感動するほどのものでもなかったのだが、ポルトガルの人にとってはおふくろの味、なんだろうね。市場では山積みになっていろんな種類が売っている。干した魚だから、独特のニオイもある。すでに戻したものも売っているし、あとは火を通すだけ、のお惣菜風のものもあった。
ほかに食べたのはタコのグリル=直径3センチはあるぶっといタコ足の炭火焼。モツと豆の煮込み(ポルト風、とあったのでポルトの郷土料理らしい)。学会のディナーで出た「黒足豚」。ブランド豚らしい。食事と共に飲んだのは、緑のワイン、ヴィーノ・ヴェルデ。さっぱりあっさりの若い白ワイン。
ポルトで入ったレストランはどこも素朴な定食屋さんの雰囲気。もちろんおしゃれな内装の都会らしいところもあるけれど、たいていそういうところはメニューも変におしゃれっぽくフュージョン系みたいになっていて、地元民の食べるローカルフードにはありつけない。定食屋さんでは必ず、メインはメタルの銀のお皿に乗って出てくる。日本の昔のデパートの食堂を彷彿とさせる。そして取り皿があり、別皿(これも銀皿だったりする)のご飯とメインを取り皿に受けて食べる。この方式、なんとなく豪華に見えたりする(笑)。これに生ビール。ポルトガルではワインもあるけどビールが一番人気のようだ。ポルトのある北部では、Super Bockという銘柄が一般的。南部ではSagres というビールが多いらしい。あっさりしたラガー系なので、日本のビールと通じるところがあり、暑い日にグイっとやるには最高!
いつだったか日本でも流行ったプリン・タルト(エッグ・タルト)は懐かしい味。以前に香港に行ったときにはマカオ名物として売っていたけど、そういやマカオはポルトガル領だったんだもんね。こっちが本場だ。どこのパン屋やパティスリーへ行ってもナタス(たぶん卵という意味)という名前で売っている。大きさもミニサイズと通常サイズがある。ずっしりつまった甘〜い卵のプリンとそんなにサクサクじゃないパイ生地、このコンビがなぜか美味い。写真はそのタルトと、日本の甘食パンみたいな焼き菓子。そのほかのデザートは、激甘か、味がないか、で今イチ…。このブログエントリーのトップに置いた写真の四角いお菓子、高さは約10センチ、ずっと気になっていたのだけど、名前がわからない。ついに指差しオーダーしてみて聞いたらば、「ミルフィーユ」! フランスのものとは形も違えば味も別物。たぶん材料はそんなに変わらないんだろうけど、クリームじゃなくて、黄身入りメレンゲみたいなフィリングなのだ。これは味がないパターンだった。その他、お米の粉で作るケーキみたいなものも売っていたし、揚げパン系のものも多い。フランスの繊細なアートのようなパティスリーに比べ、こちらは素朴な田舎のお母さんが作るお菓子、って感じです。
珍しくデザートのメニューの多いレストランで見つけたのがこれ。フランスでは前菜で、半分に切ったメロンにポートワインを注いだmelon au portoというものがあるけれど、それのパイナップル・バージョン。ポートワインは食後酒なので、食後のデザートにしたほうがしっくりくる。でもパイナップルよりはやっぱりメロンが合うかも。ところでフランスではなぜかメロンは前菜。ポートワインのほかにも生ハムと合わせたりするのは定番だけれど、そのまま切って食べても、前菜なの。不思議。日本じゃ水菓子とか書いてあってデザートにうすーく切って出てくるけどね。ポルトガルの食、全体を通して言えるのは、油、砂糖を大量に使っているということ。ポルトガルはEUに参加してから生活レベルが上がったと思うけれど、それでもまだ他に比べたら貧しい国。揚げ物が多いのもおなかいっぱいにする知恵だったのだろうか? でも今はそこまで貧しいわけじゃないから、やっぱりポッチャリ体型の人が多かった。ティーンエイジャーの女の子もしかり。みんな流行りらしいローウエストのジーンズを着ているので、おなかのお肉が乗っかっちゃってる! うーん。モデルを目指してガリガリのティーンエイジャーよりはよっぽどいいかもしれないけどね。
というわけでポルトガルから帰ってきてしばらくはおそうめんやお茶漬けというあっさり日本食がやけに美味しく感じたのだった。
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COMMENTS
お、おいしそう…そのリゾットみたいなご飯!
豆も魚も大好きなのでポルトガル、かなり気になる所です。ポートワイン(赤玉)は甘かった覚えがあるけど。
お魚も、川魚っぽくて(岩魚とかこんなじゃなかったかな)親しみわきますね、最近こういう焼き魚食べなくなったなぁ。
そしてエッグタルト、懐かしい…当時ロッテリアとかでも普通に売ってましたねーまだ日本でもあるかなぁ?
豆も魚も大好きなのでポルトガル、かなり気になる所です。ポートワイン(赤玉)は甘かった覚えがあるけど。
お魚も、川魚っぽくて(岩魚とかこんなじゃなかったかな)親しみわきますね、最近こういう焼き魚食べなくなったなぁ。
そしてエッグタルト、懐かしい…当時ロッテリアとかでも普通に売ってましたねーまだ日本でもあるかなぁ?
お魚さん
ポルトガルではお魚さんたくさん
食べるんだね〜
なんだか親近感!
食べ方は違うみたいだけど。
塩蔵のほしだらが多いってのは
土地があまり豊かじゃなかったから
保存食に頼るようになったのかな?
あ、ぜんぜん関係ないんだけど、
フランスで
「一緒にポートでもどう?」
ってくどかれたら
「ベッドインOK?」
っていうニュアンスって本当???
食べるんだね〜
なんだか親近感!
食べ方は違うみたいだけど。
塩蔵のほしだらが多いってのは
土地があまり豊かじゃなかったから
保存食に頼るようになったのかな?
あ、ぜんぜん関係ないんだけど、
フランスで
「一緒にポートでもどう?」
ってくどかれたら
「ベッドインOK?」
っていうニュアンスって本当???
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何それ知らないよ〜! でもたぶんフランスのナンパの常套句ってのはどれも同じ意味なんではないかと…。アムールの国ですもの。
>MAK
「赤玉」はポートワインではないのですよ…。ただ名前を拝借しただけ。今では赤玉スウィートワインと呼んでるようです。
エッグタルト、おいしいよね。カヌレは日本でのブームが去ってもたま〜に見かけるけど、エッグタルトはどうかなあ。